土木学会(谷口博昭会長)が2022年2月9日、「土木広報大賞2021」の受賞者を発表し、当社の「対話で創るドボクの未来」が特別賞に選ばれました。
【選考委員の講評】
応募作は、全106件のうち唯一の「インターナルコミュニケーション」の取り組みでした。応募者は社員35人の基礎工事の専門工事会社。応募用紙には「今のコミュニケーションのあり方では会社を存続させていくことに限界がありました。(中略)技術や伝統を次世代に引き継ぐためにも、会社内のコミュニケーションを促進する必要がありました」と書かれていました。そこで、全社員が集まる年に一度の安全大会の後に「対話の場」を企画。開催前は「今の状態で職人が集えば絶対ケンカになる」などマイナスな意見が多数を占めたものの、当日は世代や立場、価値観を超えて多様な意見やアイデアが出たといいます。その様子を後日、社内報でも報じました。
広報活動というとイベントやPRなどの「対外広報」に目が向きがちですが、最近は「従業員エンゲージメントを高めるインターナルコミュニケーション(IC、組織内広報)」の重要性が改めて認識されつつあります。応募者は「5年後、誇れる会社にする」という明確な目標を掲げてIC強化に乗り出しました。対話集会のファシリテーターとして外部のプロを起用する、今後のためにIC担当者を採用する、社内報を創刊するなど、一過性のイベントに終わらせない経営者の意気込みが感じられました。
【その他のコメント】
●あらゆる業界で企業内の「従業員エンゲージメント」が問われる中、広報を生かす経営が実践されている。トップ広報の観点からも参考になる。
●対話が少なくなる現代に、コミュケーションの重要性を教えてくれる場を設け、更に読み物としての社内報に繋げる、少人数で実行している力も凄いと思う。
●広報活動というと「対外広報」に目が向きがちだが、最近は「インターナルコミュニケーション(IC、組織内広報)」の重要性が改めて認識されつつある。応募者は社内にIC強化が必要であることに気づき、全社員の対話の場づくりに力を入れ始めた点を高く評価したい。「5年後、誇れる会社にする」という明確な目標を掲げるとともに、対話集会のファシリテーターとして外部のプロを起用する、今後のためにIC担当者を採用する、社内報を創刊するなど、一過性のイベントに終わらせない経営者の意気込みが感じられた。
●社員・職人の価値観の変化を踏まえ、反対意見もあるなかで、技術継承のための企画を新規に実践した点を評価。その内容や活動を社内報として広報している点も評価。